CentOS 5.4にPHPを導入する
Apache をインストール済みの CentOS 5.4 に PHP を導入し、PHPによるWEBアプリケーションが動作するようにする。
1. 要件
今回の要件は以下の通り。
2. インストール
要件通り、yum でインストールを行う。
[root@localhost ~]# yum -y install php php-gd php-mysql php-mbstring
3. 設定
PHPの設定ファイル(/etc/php.ini)を編集する。以下に特に確認・変更を行うポイントのみを示す。なお、これらの変更は必須ではないので、デフォルトのまま使っても基本的には問題ない。
項目 | 変更前 | 変更後 | 理由 |
---|---|---|---|
memory_limit | 32M | 16M | デフォルトの16MBのままだと一部アプリケーションが動作しない場合がある。少し余裕を持たせて32Mに変更する。 |
log_errors | On | On | エラーをログに記録するか否か。Onであることを確認する。 |
error_reporting | E_ALL | E_ALL & ~E_NOTICE | デフォルトだと、利用するWEBアプリケーションによっては大量のログが記録されてしまう。実行に影響ないエラーは記録しないようにする。 |
html_errors | Off | コメントアウトされているので解除する。PHPのエラー表示がHTMLでうれしかった試しがない。 | |
error_log | /var/log/php.log | 新しく追加するか、コメントアウトを解除して書き換える。エラーログの記録先の指定。 | |
register_globals | Off | Off | この設定をOnにすることはセキュリティホールを自分で作ることと同義。Offであることを確認する。 |
magic_quotes_gpc | Off | Off | この設定をOnにすると、一部のWEBアプリケーションが動作しなくなる。Offであることを確認する。 |
date.timezone | Asia/Tokyo | この項目を設定しないと、一部のWEBアプリケーションが動作しなくなる。正しく設定する。 |
4. Apache の再起動
Apache+PHP の場合、Apacheを再起動することでPHPモジュールがロードされる。気になる人は /etc/httpd/conf.d/php.conf が作成されていることを確認しよう。確認したら、以下のコマンドで Apache を再起動。
[root@localhost ~]# service httpd graceful
5. 動作確認
試しに、どこか適当なところに下記のようなファイルを作成する。
<?php phpinfo(); ?>
アクセスすると、PHPに関する情報が確認できるページが表示される。設定内容や読み込まれているモジュールの情報が確認できるので、ここで一通り確認しよう。確認が終わったら同ファイルは削除した方がよい。